バラの病害虫 根頭癌腫

バラの根頭癌腫病の治療

真宙<禅ローズ>

昨冬、うちの真宙に根頭癌腫病が発覚しました。

【根頭癌腫病とは】
主にバラの根や接ぎ木部分にコブができる病気です。
アグロバクテリウム ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)という土壌細菌により引き起こされます。
コブができると、栄養を奪われていずれ株は弱ると言われており、また根治は不可能とも言われます。
感染したバラには樹液にも菌がたくさんいるため、カットするときにハサミを介して他のバラにも感染します。
「根頭癌腫病に感染したバラは焼却するしかない」という人もいる一方で、「感染しても枯死することは少なく、ハサミを共有しないなど留意して育てる」という人もます。


↑これが真宙に現れたコブです。
癌腫のコブとカルス(植物細胞の塊。切り口などに瘡蓋みたいにできる)は見分けが付きにくくよく「触ってポロっととれると癌腫」などと聞きます。
しかし、このコブはかなり力をいれても取れず、判断に非常に悩みました。
結局購入店に写真を送り、鑑定して頂きました。
結果・・・癌腫でした。
(購入後1年以内だったので返金してくださいました)

凄くよく伸びてたんです。この子。
この冬にはツルに仕立てるつもりで、大事に枝を伸ばして・・・

なので、処分はせず治療にトライしました。
やったことは↓です。

①鉢からひっくり返して根を洗う
②コブと根を切る
③次亜塩素酸水に一晩漬けこむ

①鉢からひっくり返して根を洗う
これはなかなか大変でした。
本当に樹勢よく育っていたので新苗で購入してから1年たっていないのに15号鉢一杯に根が回っていました。
鉢の底で白根がぐるぐるぐるる・・・・。
鉢がテラコッタなのでプラ鉢みたいに揉んだりすることもできず。ただひたすら土を掘り、絡まった根を切り、渾身の力で引っこ抜きました。
根は土をしっかり抱き込んでいるので、根を洗うのも一苦労・・・

②コブと根を切る
なんとか根を洗うと、根の先や奥のほうにも中小のコブが沢山ありました。
根は半分くらい切って、コブもけずりとりました。

③次亜塩素酸水に一晩漬けこむ
急遽、近所のドラッグストアへ行き、次亜塩素酸水を大量に購入。(スプレーボトルを8本)
バケツに次亜塩素酸水をたっぷり入れて、根とコブを切った真宙をドボン。
一晩そのまま放置。
次亜塩素酸水は、人体にも安全な除菌消毒液です。
※ミルトンやハイターなどの「次亜塩素酸ナトリウム」とは別物です。
この次亜塩素酸水を吸わせることで、真宙の体内の癌腫菌を消毒します。

方法は ピーキャット流無農薬バラ栽培 バラの洗浄(洗い流す) 体内洗浄の方法! を参考にしました。

一晩、次亜塩素酸水に漬け込むと、枝の切り口が白くなっていたので少し心配でしたが、そのまま植え付け。
消毒から約半年たちましたが、今のところ、真宙は元気です。
コブもまだ再発していません。

このあとどうなるか・・・
真宙はとても素晴らしいバラなので、このまま無事に育ってほしい。

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